venerdì 5 luglio 2013

フェデリゴ・デッリ・アルベリギ

Federigo degli Alberighi (2)

デカメロン(1349-1351)

ジョバンニ ボッカッチョ (1313- 1375) 作

第二部

モンナ・ジョバンナ
Robert Hughes, Monna Giovanna, 1907
モンナ・ジョバンナの息子が病に倒れたその日は、何とはなしに不吉な兆しが見え隠れするような日でした。母は心配のあまり、病状が少しでも良くなるのならば息子のどんな願いをもかなえてあげようと思いました。
そんな思いで母が何か欲しいものがあるかとたずねると息子はフェデリゴの鷹がどうしても欲しいと答えました。息子のその願いを知ったモンナ・ジョバンナは途方に暮れてしまいました。

なぜなら、フェデリゴが彼女への愛の為に全てを失い、今や鷹のみが彼の宝物であり、その鷹を連れての鷹狩りが彼の唯一の楽しみである事をモンナはよく知っていたからです。とは言うものの、息子可愛さのあまり結局、フェデリゴを訪ね息子に鷹を譲ってもらえるよう頼む決心をしたのです。

翌日モンナは友人と共にフェデリゴの家を訪れ、出来れば一緒に食事をしたいのですがと礼儀正しく丁寧に頼みました。フェデリゴは突然の来訪を驚きましたが、もちろん同時にとても幸せでした。すぐに食事の準備に取りかかろうとキッチンへ向かいました。しかし、その時彼の家には野菜しかありませんでした。フェデリゴは迷った末に彼の愛する鷹をモンナ達のための食卓に饗する事にしました。フェデリゴは彼の愛する鷹で串焼きを作り、食卓を準備し、婦人達を招いて食事を共にしました。in italiano...                           

第三部に続く

日本語訳 福島かほる


Nessun commento:

Posta un commento