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venerdì 2 agosto 2013

フェデリゴ・デッリ・アルベリギ - Federico degli Alberighi (3)


デカメロン(1349-1351)よりフェデリゴ・デッリ・アルベリギ
ジョバンニ ボッカッチョ (1313- 1375) 作

第三部
食事も終わりにさしかかった時、モンナ・ジョバンナはフェデリゴに息子の病気について話し、その息子がフェデリゴの鷹を欲しがっていると打ち明けました。そして、”どうかあなたの鷹を息子に譲って下さいませんか?たぶんそれが息子を回復に向ける唯一の頼みの綱なのです。”と頼み込んだのです。
その悲嘆にくれた懇願を聞いたフェデリゴは泣き始めてしまいました。そして彼は、彼女の期待に添えないことを打ち明けました。フェデリゴはモンナにふさわしい食卓を饗するために彼の愛する唯一の宝物である鷹を殺し、料理したのです。それが彼が持つ物の中で一番価値のある大切なものだったからです。
フェデリゴ・デッリ・アルベリギ − モンナ・ジョバンナ
Federigo e Monna Giovanna,  XIX sec.



モンナ・ジョバンナはあれほど美しかった鷹を殺してしまったフェデリゴを咎めましたが、実のところは彼女のために大切な鷹をも奉げる彼の心に打たれていました。悲嘆にくれたモンナは、家に戻り、息子にフェデリゴの鷹の顛末を伝えました。残念ながら、息子はその数日後に亡くなってしまいました。


その後モンナは、独り悲しみにくれた生活を送っていました。ですが兄達は、いまだ若く美しくいまや大金持ちになった妹を何とか再婚させようと説得し続けました。初め彼女は再び結婚して家庭を持つ気持ちなど心の隅にもないと断りましたが、時がたつにつれ心が変わり、再婚の勧めに同意することにしました。そしてフェデリゴを新しい夫に選んだのです。モンナはフェデリゴが貧しくとも心豊かな人間であることを良く知っていたからです。


こうしてたどり着くまで多くの苦難をのり越えて、フェデリゴは彼がずっと以前から愛し続けた女性とようやく結婚することが出来たのです。その後二人は幸せな満ち足りた人生を送りました。


日本語訳 福島かほる




venerdì 5 luglio 2013

フェデリゴ・デッリ・アルベリギ

Federigo degli Alberighi (2)

デカメロン(1349-1351)

ジョバンニ ボッカッチョ (1313- 1375) 作

第二部

モンナ・ジョバンナ
Robert Hughes, Monna Giovanna, 1907
モンナ・ジョバンナの息子が病に倒れたその日は、何とはなしに不吉な兆しが見え隠れするような日でした。母は心配のあまり、病状が少しでも良くなるのならば息子のどんな願いをもかなえてあげようと思いました。
そんな思いで母が何か欲しいものがあるかとたずねると息子はフェデリゴの鷹がどうしても欲しいと答えました。息子のその願いを知ったモンナ・ジョバンナは途方に暮れてしまいました。

なぜなら、フェデリゴが彼女への愛の為に全てを失い、今や鷹のみが彼の宝物であり、その鷹を連れての鷹狩りが彼の唯一の楽しみである事をモンナはよく知っていたからです。とは言うものの、息子可愛さのあまり結局、フェデリゴを訪ね息子に鷹を譲ってもらえるよう頼む決心をしたのです。

翌日モンナは友人と共にフェデリゴの家を訪れ、出来れば一緒に食事をしたいのですがと礼儀正しく丁寧に頼みました。フェデリゴは突然の来訪を驚きましたが、もちろん同時にとても幸せでした。すぐに食事の準備に取りかかろうとキッチンへ向かいました。しかし、その時彼の家には野菜しかありませんでした。フェデリゴは迷った末に彼の愛する鷹をモンナ達のための食卓に饗する事にしました。フェデリゴは彼の愛する鷹で串焼きを作り、食卓を準備し、婦人達を招いて食事を共にしました。in italiano...                           

第三部に続く

日本語訳 福島かほる


lunedì 3 giugno 2013

フェデリゴ・デッリ・アルベリギ - Federico degli Alberighi (1)

デカメロン(1349-1351)よりフェデリゴ・デッリ・アルベリギ

ジョバンニ ボッカッチョ (1313- 1375) 作

第一部

in italiano...
フェデリゴ・デッリ・アルベリギは貴族出身の裕福な若いフィオレンティーノ(フィレンツェ人)です。彼は、フィレンツェで五本の指に入るほど美しいと評判のモンナ・ジョバンナに恋しています。ですが、モンナは既に結婚をし、息子にも恵まれています。フェデリゴはモンナの気を引くために度々パーティーを開いたり、(中世騎士道の)馬上試合に出場したりしましたが、その甲斐なく彼女を振り向かせることができずにいました。モンナ・ジョバンナは美しいだけではなく、とても誠実で、常に夫に貞節を誓う女性なのでした。そうしてフェデリゴは全財産を使い果たしてしまいました。
デカメロン・フェデリゴ・デッリ・アルベリギ
フェデリゴ・デッリ・アルベリギ

全財産を失ったフェデリゴは、フィレンツェの街を去り、ほど近い田舎の小さな家に移り住み、独り貧しくとも気高く暮らしていました。田舎での生活には、彼が寵愛する美しい鷹だけを連れていきました。フェデリゴは剣の名手でしたが、大の鷹狩り好きでもありました。彼の鷹は、狩りの名人であり良きパートナーでした。

フェデリゴがフィレンツェの街を去ったその後、モンナ・ジョバンナは夫を亡くし未亡人となりました:彼女の夫は突然病に倒れ、死んでしまったのです。そして、彼女の夫の膨大な財産は一人息子に残されました。夏が訪れると、モンナは一人息子を連れて避暑地にある彼らの別荘で過ごすことにしました。その別荘はフェデリゴの住む家に近かい場所にありました。そこで、モンナの息子はフェデリゴに出会い、友人になったのです。彼らはよく一緒に鷹狩りに出かけました。in italiano...  

第二部へ

日本語訳 福島かほる



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