mercoledì 10 dicembre 2014

Chichibio e la gru - 鶴とキキビオ - 第二部


第二部


食卓でコッラド氏は、鶴の腿が一本足りないことにすぐ気づきました。その事に唖然とした彼は、キキビオを呼びつけ鶴のもう一本の腿はどうしたのだとたずねました。キキビオは当然のことのように答えました。”ご主人様、鶴には腿は一本しかございません。なぜなら足が一本しかないのですから… ” するとコッラド氏はこう答えました。”何を言うんだ!まさか私が初めて鶴を見たとでも言うつもりかい?” そして益々怒った様子でこう続けました。”よろしい、それでは明日の朝、鶴を見に行こうじゃないか。もし、おまえの言う通りでなかったら、一生忘れられないくらいおまえを叩いてやるぞ。”  次の日の夜明け、まだ怒りが収まらないコッラド氏はさっそく馬に鞍を置き、キキビオを呼びました。二人はいつも鶴が生息している川の近くまで行きました。そしてコッラド氏は言いました。”さあ、二人の内どちらが昨夜嘘をついたか見てみようじゃないか。” 



Le botte: 殴打(=ビンタ、足蹴、打擲など) ; la botte-le botti (=ワイン保存用の樽) と混同しないこと。
sellare: 馬に鞍を置く。

                                                                 訳 福島かほる

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