venerdì 22 febbraio 2013

フィレンツェ、中世衣装をまとったサッカー試合。- Firenze e il calcio storico

Firenze e il Calcio Storico 

フィレンツェ、中世衣装をまとったサッカー試合。 

in italiano

サッカー試合

wikimedia CC BY-SA 3.0
古代からの歴史を持つイタリア;ローマ帝国の誕生から、イタリア半島は世界史・ヨーロッパ史において常にその重要な役割を担ってきました。イタリア史の変遷の中でフィレンツェはたびたびその根本的な役割を担いました。フィレンツェの歴史上、重要な部分のひとつはルネッサンス期と深く関係しています。フィレンツェが芸術や文学において多くの傑作をこの世に送り出した時期です。西暦1400年から1500年にまたがるこれらの年はフィレンツェ共和国からフィレンツェ公国そしてトスカーナ トスカーナ大公国へと推移していった年でした。その時期のフィレンツェをメヂィチ家の存在なしには語ることは出来ません。
そしてその時代にフィレンツェで行われた、その時代を追想させる最も重要なエピソード:それが、il torneo del Calcio in Costume です。
1530年;メヂィチ家は3年前に街から追放され、新しい一族達が再興したフィレンツェ共和国を治めていました。しかし、神聖ローマ皇帝カルロ5世と教皇クレメンテ7世はフィレンツェを教皇の一族 (メヂィチ家)の支配下 に戻す事に合意していました。
Il corteo,
(c) Simone Bonechi
そしてフィレンツェは、街を取り囲む高い丘から見渡すように展開する皇帝の軍隊に包囲されてしまいました。その時フィレンツェの人々は、街を包囲する敵の度を越した侮蔑に対しサンタ クローチェ広場で衣装をつけてサッカーの試合をしたのです。これは彼らの勇気を軍隊に見せつけるためでした。
この後フィレンツェは結局降伏することになります。しかし、この誇り高き勇気あるエピソードは街の歴史に刻まれるのでした。そして、1930年代に市民団体により起こった、この史実に基づくサッカーの復活をひきおこさせる事になるのでした。フィレンツェのサッカー試合はシーザーのレギオン兵士の時代から、街の創設期、そしてメヂィチ家の最後の大公が亡くなって2年後の1739年まで規則性を以って行われてきました。
それからおよそ2世紀の時を経て、1930年、この史実上のサッカー試合がまるで街の歴史の追憶のように蘇ったのです。まさに400年前に起こった”包囲の中のサッカー試合”を祝賀するためにです。この時から、フィレンツェ市民は老いも若きも皆1500年代の衣装に身をつつみフィレンツェ共和国の旧市街を練り歩き、グランドで”calciatore”として競い合うのですです。
La partita in piazza S.Croce
(c) di Simone Bonechi
このサッカートーナメントは毎年6月に行われます。サン ジョバンニの祝日(6月24日)の前の週末から祝日までの数日間です。準決勝2試合と決勝を争う4チームはフィレンツェの歴史的地区代表に扮します: 青のサンタ クローチェ、白のサント スピリト、緑のサン ジョバンニ そして、赤のサンタ マリア ノベッラです。それぞれのチームは、厳格に1500年代の衣装を身につけた25人の選手で構成されます。審判とラインズマンもまた当時の衣装で試合を進めます。
Simone al corteo
(c)foto di Simone Bonechi
試合は50分ゲームで、ラグビーの試合に似ています。選手は足を使う事も、両手でボールを運ぶことも出来ます。相手のディフェンスを突破する為に肉体的な力がとても必要とされます。グラウンドでのけんかは絶えません。殴り合いや暴行、その結果選手が担架で運ばれる事も珍しくないのです。しかし、これもショーの一部です。(でも節度はあります!)自分たちの歴史を誇りに思うフィレンツェの人々はil Calcio in Costume を愛し、そして毎年多くの旅行者が、旧市街の道沿いや、もはや何十年も前から試合が行われているサンタ クローチェ広場の階段でil Calcio in Costume の素晴らしさを知り、賞賛しています。中世の時代衣装をまとって行われる行列 コルテオ ストリコの参加者達はフィレンツェの象徴とされ、トスカーナで、イタリアで、そして世界中で史的フェスティバルに参加しています。賞賛に値する快活な伝統行事。もはや遠い過去である1989年、ファンティ ディディ パラッツォの行列のエキストラとして参加し、私もその伝統行事の一員であった事を今でも誇りに思います。 in italiano...

Simone Bonechi 
翻訳: 福島かほる

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